「準防火地域」のフィーリング
私たちが購入した土地は「準防火地域」です。
「準防火地域」とは?
「火災が出ても家の中だけで火を留めて、周りに燃え広がらないようにしてね!」
っていう意味です。
これだけ聞くとなんか酷い…w
なんとなく防火っていうと、隣の家が燃えてもうちは燃えないように…っていう意味合いが強いように感じますが、実際は逆なんですね。まぁ、燃えにくくするっていう意味では外から中への炎の侵入に対しても多少は有効なんでしょうけど。
準防火の上位に、防火、準耐火、耐火、があるみたいですが、私たちが建てるような東京の田舎の第一種低層地域は準防火くらいにしかなりません。てか、準防火以上の地域は私たちが望むような田舎でのびのびイメージとは逆の、都会でゴミゴミが多いので、接点がありませんでした。
フィーリングでお話しできるのが準防火だけなので、今回は準防火に絞ります。
どんなところが「準防火地域」になるの?
準防火になるか否かは都市計画法で決められています。
隣の建物との距離が近かったり、主要な通りに面していたり、重要な建物が近くにある場合、準防火に指定されることが多いようです。
これ以外にもあると思いますが、私たちが探していた中で出会った準防火は、この3つのどれかでした。そして大抵の場合はこの3つのどれかになると思うのだけどどうだろう。
私たちが購入した土地は東京の田舎と書きましたが、区画の最低面積が110㎡の広々した地域だし、住宅街だし、なんで準防火になっているのか疑問でした。まぁ、疑問だからと言って準防火外せとは言えないんですけどね。
桧家の営業さん曰く、小学校が近いからではないかと。…なるほど。徒歩3分だけど…。
「準防火地域」は指定のない地域とどう違うの?
建物価格が上がる
結構上がります。桧家の場合、標準の坪単価から3万円上がりました。
準防火に指定されたら、防火性能の高い建材を使わなければならない部分が多くなります。
何がどのくらい高くなるのかは全然わかりません。聞いたところで坪3万円が2万円になるわけでもないんで、聞いてません!
イメージですが…屋根とか?外壁とか?窓が変わるのは了解済みです。下記します。
これはもうしょうがないものとして割り切るしかないですね。
窓・玄関・ベランダ手すりのメーカーが指定できない
桧家では、窓・玄関・ベランダ手すりのメーカーを統一しないとダメというルールがあります。三つセットで頼むから低価格にできるってことなんでしょうね。
準防火に指定されていない地域なら、YKKAPかLIXILのいずれかが選べます。
が!!準防火になるとYKKAPしか選べません…( ;∀;)
吹き抜けの窓に、LIXILのカッコイイ窓を入れたいと思っていたのに、それができなくなりました…。ざんねん…。
あ、これは桧家ルールだと思うので、他のHMさんで建てる方には不要な情報かな。
窓にあみあみが入る
こういうやつです。
シャッターが付いている窓には入らないので、リビングの掃き出し窓や部屋のメインになる窓にはあみあみは入れなくても大丈夫です。
吹き抜けの窓に入っちゃうのがダサいけど…そこは許容するしかない。
窓に関する話はこの後の記事でご紹介予定です。
「準防火地域」のメリット
どうしてもデメリットが多く感じられてしまう準防火地域ですが、一番のメリットは読んで字のごとく。普通の木造よりも燃えにくいことでしょうw
あと、火災保険が安くなるという噂もありますが…今ググったら木造の準防火は安くならないって言ってるコラムもあるので、真偽はよくわかりません。保険入ったらその時書くかもしれません。だいぶ先なので、覚えてたら…。
まとめ
準防火地域はできるなら避けたい地域、という認識でいれば間違いなさそうですね。
建物の値段は跳ね上がるし、使える素材に制限が出てくるし…。あ、使える素材が少なくなるのは、桧家住宅でなくてもどこのHMでも同じです。窓のデザインの種類も少ないですよ…ほんとに( ;∀;)
普通の木造より燃えにくいのがメリットなんて言いましたが、そんなの、準防火地域になっていなくても作ろうと思えば作れますからね。火災保険が安くなるのもまだ噂の段階で、少しは回収できたとしても何も制限がない土地よりはかかると思うんだよなぁ…まだ推測の域を出ませんが…。
私たちは、準防火のデメリットを踏まえた上で、補って余りあるくらいの他の良い部分があったので今の土地を購入しました。
私に言えることは、「土地は安く買えたけど、準防火仕様にするために予算オーバーした上思い通りにならなかった!!」なんてことにならないように、準防火地域の土地は良く考えて購入することですね。